357.『落とし穴の住人』

357.『落とし穴の住人』
 
 
旅の商人が、次なる目的地に向かって旅をしていたら、
奇妙な洞穴を見つけた。
 
声がするので覗き込んだら、誰か人が住んでいた。
 
 
 
それは、暗く湿っていて、とても快適な場所とは言い辛かった。
旅の商人は、不思議に思い、中の人にこう尋ねた。
  
「あなた方は、なぜそこに住んでいるのですか?」
  
そうすると中の住人は、こう答えた。
 
「彼奴の陰謀により、ここに落とされてしまったのだ。
 あの忌々しいやつによって、卑劣な手段で裏切られ、
 この暗く臭くジメジメした地獄のような場所に
 落とされてしまったのだ。」
 
商人は、さらに質問した。
 
「なるほど、落ちた理由はわかりました。
 では、なぜそこに居続けるのですか?」
 
「だから、先ほども申した通り、
 極悪非道な奴の手によりココに落とされたのだ。
 元凶であるヤツをどうにかしないといけないんだ!」 
 
商人は少し考えた後に口を開いた。
 
「その彼は、ココに来るのでしょうか?」
  
  
「ヤツは忌々しくも、我々の知らない遠くの国で、
 のうのうと呑気に暮らしておる!
 なんとも腹正しい!」
 
 
 
「彼はココに来ないし、あなた方は、
 特に鎖が付いてるわけでも、
 檻に入れられているわけでも、
 ありませんよね。
  
 でしたら、険しいかもしれませんが、
 どうやらその穴の向こうの奥に出口に繋がってる
 道がありそうですよ。
 もしくは、ロープと梯子を都合しましょうか?
 今この場で、この穴から引っ張ればよいだけですし。
 ちょうど、次の街で売る品の中に梯子があったはずですので。」
 
 
  
それを聞いた住人は、声を上げて叫んだ。
 
「そんなことより、全ての元凶はヤツなのだ!
 ヤツを抹殺しなければいけないのだ!」
 
彼の話を聞いた後、
商人は振り返り、
ほっといてあげよう。
彼らはあの洞穴の中が、いたくお気に入りらしい。
 
そう旅の仲間に言って、旅人の商人は洞穴を後にした。
 
 
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結構前に、僕は恨みを手放せない時期があった。
そのおかげで、ウツになり家に引きこもっていた。
タダひたすら苦しむ生活だった。
正直、復讐する事も考えていた。
 
そしてある時、気がついた。
こんな状況に叩き落としたのはアイツだが、
この状況に居続けるのは僕のせいだと。
  
ならば、最大の復讐方法は、
恨みを手放し、もしくは横に置いておき、
ここからさっさと抜け出して、
自分を最大に幸せにすれば良い。
 
自分を幸せにするのに、
自分の人生を良くするために、
恨みは邪魔だった。
恨みの損切りを出来るかどうか、
幸せになるための行動にフォーカスできるか、
必要な物は自分の問題だった。
 
 
今、自分が幸せだと
言い切れるぐらいになれたのは、
洞穴から出る覚悟をしたからだ。
 
 
もし、何か苦しい思いをしているのなら、
もしかしたら其処に縛り付けてるのは
自分自身なのかもしれませんよ?

コンサルタント:宮城真吾    
   
   

“営業せずに売れる仕組み”を探求し、ネットやリアルを問わず、人の心や感情の攻略、心理学にもとづく、セールスマーケティング、コンサルタントとして活躍。  自身もデザイン会社や雑貨ブランドなどを経営し、すべて半年で、ゼロから事業を成功させる。
“売る力を持つことは、夢を実現する力となる”を理念に、営業や集客が苦手な個人事業主に、教科書や卓上の空論ではない、自身で実践して成果が実証されたノウハウを教えて好評を博している。
facebook: https://www.facebook.com/shingo.miyagi
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